私たちの身近に広がる「遠隔診療」 ~IT技術で場所と時間を選ばない診療を~
遠隔診療とIT技術 ~遠隔診療の本格スタート~
自宅に居ながら医師の診療を受けることができる遠隔診療が新たなビジネスとして注目されています。
遠隔診療は、元々へき地や離島など限られていた地域で行われていた診療サービスです。
この診療サービスが2015年6月に閣議決定された規制改革実施計画をきっかけに私たちの身近に広まりつつあります。
この決定で遠隔診療が医師の判断でより広く行われるようになり、新たなビジネスとしても注目されているのです。
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子どもと親と遠隔診療 ~待ち時間ゼロ・利便性向上~
小さい子どもを持つ親は、子どもの病院で悩むことも多いと言います。
仕事を休んで病院へ連れて行ったり、待ち時間が長く子どもがぐずってしまって診察の時に大泣きしてしまったりという経験があるお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
今、遠隔診療はそういったお母さんたちに寄り添う形で進化しています。
初診は病院で受診する必要がありますが、2回目以降の受診はパソコンのインターネット通信を使って遠隔診療を選ぶことができる病院があります。
パソコンのカメラを使って映像をやり取りしながら診察を行うので、実際に患部を見せることもできます。
慣れた家の環境での受診になり、子どもの負担も減り親も落ち着いて話すことができると言います。
(薬が必要な場合は、処方箋を病院から患者宅に郵送することも可能)
遠隔診療を支えているのが医師が使っている電子カルテシステムです。
電子カルテには患者一人ひとりの病歴や診察の記録、処方した薬が記載してあります。
遠隔診療のボタンを押すだけで、患者と繋がり診察することができるのです。
子どもだけではなく、定期的に受診することが難しい患者もいるので、今後受診できるような環境を作るためには有効な手段だと考えられています。
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広がる遠隔診療サービス ~2016年=遠隔診療元年となるか~
ソフトウェア開発会社オプティムは2016年4月から遠隔診療サービスを開始します。
日本初となるアプリ遠隔診療サービスポケットドクターを発表しました。
スマホやタブレットを使ってポケットドクターのかかりつけ医診療にアクセスすることで、全国の医者に健康相談や診察を画面越しに受けることができるサービスです。
このシステムの特徴は単に画面を見るだけでなく、医師が画面を見ながらタブレットに書いた線が実際に患者にも見えることにあります。
これは、離れた場所からでも患者に伝わるようにしたいという医師の要望を受けて導入したものです。
患者と同じ絵を見ながら患部を指し示すことで、遠隔診療はもっと現実的なものになると言います。
今後も遠隔診療を向けたサービスが次々と登場していきます。
遠隔診療では触診や直接的な治療は出来ないので、遠隔診療は通常の診療補助としての役割となりますが、医師も患者も時間と場所を選ばずに診療ができる画期的なサービスです。
2016年は遠隔診療元年と呼ばれる年になるのではないかと考えられています。
引用-WBS