仮説と検証

仮説を立てるということ

ある目的のもとに、今までにやったことのないキャンペーンをしようとします。

 例)「売上アップ」のために「○○キャンペーン」を行う。

こういった時に重要となるポイントは、

 『色々と検討した内容について、まずはキャンペーンをやってみて、その結果を分析(検証)して次どうするか考える。』

ではなく、

 『色々と検討した内容について、仮説を立てた上でキャンペーンを行い、その結果を仮説と比べて分析(検証)をして次どうするか考える。』

ということだと思っています。

※前者:実行⇒検証(⇒仮説)
 後者:仮説⇒実行⇒検証

そして、仮説を立てた際にそれを「数値化」するということ。

ここで、「仮説を数値化」することの目的としては、

 「計画を立てるために、より結論(事実)に近い売上等を数値化(算段)する」

することではなく、

 「なぜ、そう思ったかの仮説を数値化しておき、結論が出た際に仮説との差分の検証」

をすること。

ただし、
ここでの「仮説」や、その仮説の「数値化」に関しては、それ自体(仮説または仮説の数値)を証明するための根拠なんていらないんです。(ただ、もちろんあればBESTです。)
極論で言えば、思いつきでも良いと思っています。

ただ、自分がそう考えた理由を数値化しておかないと、結論(結果=数値)が出たときに何を持ってどこがズレたのか特定できず、次回に向けての十分な検証ができません。

じゃあ、そもそもなんで「仮説⇒検証」をすることが大切なのか。

その理由は上記でも述べた通り、自分の考えとのズレの検証・マッチング(Gap&Fit)を行っていくため。

「まずは試してみてから(検証)、その結果を基に分析する(仮説)」という「検証⇒仮説」の方法も確かにあるかもしれません。

ただし、

①仮説⇒検証からの入りで繰り返す場合

 「仮説⇒検証」→「仮説⇒検証」→ …

②検証⇒仮説からの入りで繰り返す場合

 「検証⇒仮説」→「検証⇒仮説」→ …

とでは、
結局②の思考から入る考え方の場合、結局いつまでたっても②は「結果を受けての分析」でしかなく、要は「後手」に回るということです。
すなわち、②の場合は、「仮説⇒検証」という本質にはいつまでたっても辿り着かない。

反面、①から入る場合は常に「先手」を取る考え方になります。

そして、①と②、各々がもたらす結果(=サービスの成長)には大きな差が出ると思っています。
回数を繰り返せば繰り返すほど。

そして、もう1つ。

「仮説⇒検証」を繰り返して、そのビジネス(モデル)に対する自分の考えとのギャップを埋めていくことで、ある時から、何が成功解かを瞬時に判断できる「直観力」を身につけることができます。
また、その回数が繰り返されれば繰り返されるほど「直観力」の精度と速度は上がっていきます。

(もちろん、この直観力があるケースでは邪魔になる場合はありますが、ここでは割愛。)

仮説を立てることこそが新規事業成功の秘訣!?

新規事業なんてやろうと思えばやれる「What/How」なんてくさるほどあります。

ただ、初めてやることの場合、どの「What/How」が正解かなんて分かりません。
ヒト・モノ・カネ・時間が無限にあるのであれば、全ての「What/How」を総当たりでやるのも良いかもしれません。

しかし、現実、そんなわけにはいかないです。
限られた中で、どれが正解かを探さないといけない。

じゃぁ、どうするか。

ずっと述べて来た通り、

 ・事前に必ず「仮説」を立てることで、不要な「What/How」を除外する。
 ・また、その「仮説」自体の精度があがるように、常に「仮説⇒検証」を繰り返す。
 ・また、それを繰り返すことで「直観力」を身につける。

かと思います。

こういった仮説立てをすることは、ある事象に関して何が正しいか(本質)を導き出すための「Whyの追及」に繋がります。

また、そのWhyを追及する際により正しくするための判断材料になるのが、法であり、技術であり、業務であり、現場でありといった「知識」であり、これらが必要になります。
(これが、記事中でいう「前提」にもあたる。)

プロフィール(当メディアの運営者 兼 筆者)

保育園協会の園長から「ITで保育業界を変えたい」と相談を受け、保育士と協力し合い、保育以外の業務を自動化し、保育士が保育に専念できる環境を創り上げる。

そして、保育の現場で子ども達の個性=無限の可能性を育む環境に関る中で、大人社会でも同様のことはできないかと考え始めたところ、「こどもも大人も凸凹(違い)を認め合える社会」の実現を目指すNPO法人オトナノセナカに出会い参画する。

現在はNPO活動と並行して、フリーランスエンジニアとして自分が得意とする「IT」x「教育」x「子育て」の分野を中心に活動を開始する。様々な人がお互いを認めて高め合い、創造性が渦巻く楽しい世界を目指して。

プログラミングレッスン・教室、IT研修・教育、ITコンサル・マーケティング、IT(技術)相談・支援、システム開発(WEB・スマホ)、保育園IT化、子ども・子育て関連事業など