コンシューマー(to C)ビジネスって何だろう③ ~コンシューマとシステム~
次に「コンシューマとシステム」について考えてみる。
前回、
「どんなに高機能(特許、世間を騒がす最新の機能)であっても、コンシューマがそこに必要性を感じなければ、またターゲットとする人のITリテラシーにマッチしていなければ、全く使われない機能になる。むしろ邪魔である。」
と記載したが、高機能なものがいけないというわけではない。
使うターゲット層によって使い分けるべきであると思う。
・システムの世界に慣れている人を対象にしたものであれば高機能でなければ逆に使いづらいものになる。
・システムの世界に慣れている訳ではないが、ある事象を行う(達成する)にあたって、その手段がシステムしかない、といった人を対象にしたものであれば多少手間であってもシンプルにすべきである。
(他にもあるかもしれないがひとまず2択で考えてみる。)
そのため、
「システムを使っているから⇒システムに慣れている」
とはならない、ということを忘れないようにしよう。
ここを履き違えると、ターゲット層にマッチしないシステムが出来上がってしまう。
そういえば、過去にmixiが大幅リニューアルしてかなり不評になった記事を思い出した。
『機能』と『デザイン』についてかなり叩かれていたようだ。
そのようにした本当の真意は分からないが、完全にその時のターゲット層(利用者)を無視したものになっていたらく、その際にユーザー数が減ったとの記事を見た。
大手だからといっても、超人気があるからといっても、宗教的に崇拝しているコンシューマがいるといっても、
・・・
やっぱりコンシューマの求めるものにマッチしていなければ、コンシューマは離れていくものですね。
(ただ、コンシューマが求めているものを、そのまま作ればよいかというとそれも違いますが。)
どんな状況にあったとしても、そこを見失ってはならない。
『誰のための物づくりをしているか』
ということを。