子育てと介護の両立「ダブルケア」の問題 ~両立問題を抱えた女性は14.2%、どういったアプローチができるか?~
子育て(保育)環境と介護環境の問題
近年の日本は少子高齢化により「子育て(保育)」・「介護」のそれぞれにおいて様々な問題を抱えるるようになりました。
子育てか介護、どちらかだけでも十分に大変なのですが、近年では、子どもの「子育て(保育)」と親の「介護」のを同時に行う「ダブルケア」をする女性の数が増えてきております。
最近のニュースによると、ダブルケアを経験した女性(※)は14.2%に上ったとのことです。
※6歳未満の子供がいる世帯
介護&育児ダブルケアの女性14・2% 衝撃の調査結果に国も実態把握へ
今後、ダブルケアを行う人はまずます増加していくことが予測されます。
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子育て(保育)と介護、両面へのアプローチ
日本の少子高齢化問題は他国でも類を見ない状況と言われています。
そのため、私たち日本人は、自分たちでこの状況を切り開いていく必要がありますが、(財源が限られている)行政のみでは対応に限界があります。
では、どういったアプローチ方法が考えられるのでしょうか。
共生型福祉施設
まだまだ数は少なく、認知度は低いですが「共生型福祉施設」というものが存在します。
「共生型福祉施設」とは、年齢や障がいの有無にかかわらず地域に開かれた横断的な利用が可能な、地元に根ざした支え合いを行う施設のこと。高齢者向けマンションと一般向けマンションで構成される賃貸集合住宅から介護施設と保育園の複合施設まで、実にさまざまなスタイルが存在する。
共生型福祉施設は、ダブルケアを行う人にとって単純に介護と保育を同時にお願いできるというメリットだけでなく、高齢者と子どもが同じ施設にいることで以下のようなお互いを助け合うといったメリット(相乗効果)まで生まれます。
高齢者の方々は、子どもと触れ合うことで『何かしてあげたい』と自分の役割を見つけるようになり、日常生活の改善が促進されます。食事中に自分のお椀のフタが取れなかった認知症の高齢者が、隣に座る子どものお椀のフタをとってあげるようになったという報告もあります。
もちろん、要介護度が高い人への介護や乳児の保育などに関しては、専門の方(保育士・介護士)に直接行って頂く必要があるので介護施設や保育施設自体の量・質ともに拡充していくことは必要だとは思いますが、こういった施設が増えていくと相互での助け合いも生まれ、かつ負荷も通常よりは少なくなるのでとても良いですね。