コンシューマー(to C)ビジネスって何だろう② ~コンシューマと会社~
「コンシューマ(もしくはその時代性)のNEED、WANT、DESIREには存在しないが、会社側で新たな価値を創造し、そこにコンシューマを引っ張り込む」というパターンがあるのかな、とは思う。
ただ、この方法は失敗する可能性がはるかに高い上に、それを実現するまでにひたすら信じて進み続ける揺るぎ無い信念と、それを一緒に達成する結束されたチームが必要となるであろう。(あとはカリスマ的存在かな。)
ここ最近で上記のようなパターンで、かつ長続きしているものって何かあったかなって考えてみた。
パッと思いついたのは「ポケモン」である。
あのモンスターを集めて皆で闘うゲームはコンシューマのNEED、WANT、DESIREでもなく、ポケモン社が生み出した新しい価値なのではないだろうか。
数ヶ月前にポケモン社の社長がTVで話していたのだが、「ヒットすると信じてひたすらメンバ一丸となって2年間作り続けました。」と言っていた。ただし、「ここまで大ヒットするとは思わなかった。」とも言っていましたが。
このパターンで成功することはかなり困難だとは思いますが、ただどのパターンであったとしても、根本として「メンバ一丸となって信じて進む」というところは一緒ですね。
「コンシューマと会社」といった部分で、コンシューマの求めるNEED、WANT、DESIREをサービス(システム)を創出するためにはどういう目線で進めていくのがいいのだろうか。
極論で言えば、
『コンシューマがコンシューマ自身で作る』
ことではないだろうか。
保育園のシステムであれば保育園の人が作ること、それが最もコンシューマの求めるNEED、WANT、DESIREを正確に反映させたサービス(システム)ができる。
とは言っても、そんなこと言ってたらシステム屋の自分たちは商売あがったりになってしまう。
まぁ、ただ、極論で言えばそうなのだうかな、とは思う。(間違えていたらすみません。)
なら、より会社(SE)がよりコンシューマ(現場)に近づく必要がある。
これも極論で言えば、保育園のシステムを作るのであれば担当者が1年くらい保育園で働いてみることが一番の近道である。
そして、担当者の子供をそのシステムが導入されている保育園に通園させて、自分自身が本当の使用者になってみるのが一番良いと思われる。
ただ、そうは言ってもすぐには難しい。
ということで、当たり前のことなのだが、最近徹底してはじめたのが保育園への現場訪問である。
今までは「会社」と「コンシューマ」が離れすぎていたのではないだろうか。
それだけで、コンシューマの求めるNEED、WANT、DESIREを実現できるとは思わないが、まずは、この保育園訪問で少しでもそのギャップが埋める必要があると考えられる。
ただし、
「コンシューマの求める機能 ⇒ 売れるサービス」
に必ずしもなるわけではないということは念頭においておかねばならない。
だが、
「コンシューマが求めていない機能 ⇒ 売れるサービス」
にならないのは間違いないと思う。
冒頭の話に戻るが『コンシューマがコンシューマ自身で作る』という話は極論だとは言ったものの、各業界の業務システムを作っている会社のいくつかでは、実際にその業界の現場で働いていた人が転職(キャリアチェンジ)して、作っているという話を聞いたことはあるので、あるのはある。