保育とは① ~生きる力を育むこと (蛇足)~
以下は、「保育とは① ~生きる力を育むこと~」で触れてきたことに対する蛇足(補足)です。
時代によって異なる「生きる力」の定義
保育における子どもに必要な「生きる力」を「心と身を育て、知恵をつけさせること」と書かせて頂きました。
ただ、これらはあくまで今の時代(2015年前後)においてという意味です。
これらは時代によって定義が異なると思っています。
例えば、縄文・弥生時代のような自給自足の時代に「徳育」が「生きる力」の重要な要素だったとは思えません。
(そもそもでいくと保育という考え方自体が無いとは思いますが。)
そして、これは過去に限らず未来にも言えることで、今後、数十年先なのか数年先なのか、未来では別の定義になるとも思います。
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人によって異なる保育園のイメージ
保育園とは「保育=生きる力を育むこと」を就学時(小学生になる)迄に身につけさせる場と書かせて頂きました。
(前提として、今回お話をさせて頂いた園長先生方の考え方の1つです。)
これを見た時「そうなの?」と思う人がいると思います。
むしろ、そう思った人の方が多く、そういった人の中でも特に「保育園=預ける場」としてイメージしている方が多いのではないでしょうか。(おそらく)
(本来は預ける場というのは保育園ではなく託児所がそれにあたりますが。)
自分自身も保育の現場に関わるまでそう思っていましたし、自分の妻も保育園の話をした時に後者をイメージしていました。
自分は昭和58年生まれで2015年時点で32歳なのですが、おそらく同年代(また自分より年上の方々)には「保育園=預ける場」とイメージしている方が多いように感じます。
というも、当時の保育園には「預かる場」として要素が強く、そういった保育園が多かったからではないのかと。
(これは完全に自分の感覚です。間違っていたらごめんなさい。)
ただし、近年の時代的背景を受けて、単純に預かるだけの保育園ではなく、本来の意味の保育を行う保育園が増えてきているように思います。
※時代的背景・・・子育ての感度が高くなっている親の増加、親が保育園に対して求めるモノの変化(質向上の要求)、他園との差別化(特に認可外保育園や企業運営の園)等
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Wikipediaで定義されている保育及び保育園(保育所)
保育
保育(ほいく、child care, childcare)は、乳幼児を適切な環境のもとで健康・安全で安定感をもって活動できるように養護するとともに、その心身を健全に発達するように教育することである。
保育とは、基本的に、乳幼児(つまり乳児および幼児)を養護し教育することであり、《養護》と《教育》が一体となった概念である。
家庭で行われている育児(子育て)は、通常、子どもの命を守り、衣・食・住の世話をする《養護》の機能と、言葉や生活に必要なことを教える《教育》の機能を併せ持つ。これを保育と呼んでいるのである。保育園(保育所)
保育所(ほいくしょ、英: Nursery school)は、保護者が働いているなどの何らかの理由によって保育に欠ける児童を預り保育することを目的とする通所の施設。
施設名を「○○保育園」とする場合も多いが、児童福祉法上の名称は保育所である(尚、市区町村の条例で施設名を〇〇保育園と定める例がある)。 地域によっては、公立を保育所・私立を保育園という形式で分けるところや施設面積が広いところを保育園・狭いところを保育所とするところもある。
保育所における保育では、養護と教育が一体となって展開される。ここでいう「養護」とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、「教育」とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助である。
引用- Wikipedia
※当件は全てに共通する答えでは無いと思っています。以下は、あくまで自分が関わった園長先生方と話した時の1つの考え(答えのようなもの)というだけです。また、私自身は保育の専門家(プロ)ではありません。複数の保育の現場に第三者として関わった際に自分なりに考え・感じ取ったことについて触れさせて頂いています。