子供の脱スマホに向けて ~兵庫県で全国初の条例案、スマホ依存対策へ~

子供とスマホ

もうすぐ新学期ですね。

子供に何歳から携帯電話を持たせようか、本当は持たせたくないけれど周りが持っていて欲しがる。
コミュニケーションツールになっていて持ってないとと不安になる。

そんな声を巷で度々耳にしています。

最近では、高校の入学式前にLINEで繋がって、始業式にはもうグループもできているなんてこともあるそうです。
一昔前には、携帯電話やスマホを持たせるなんて考えられなかったパパママも、持たせません!と一蹴することも難しくなっている時代ではないでしょうか。

子供とスマホ依存

子供のスマホ所持の増加に伴って、スマホ依存も増加しています。

自覚症状があるけれどやめられない、SNSで繋がっていないと不安でスマホを手放せない、気づいたらスマートホンアプリでゲームをしてしまう、といった子供達が増えています。

あるデータによるとスマホを持つ10代内依存している、やや依存していると感じる割合は84.2%にのぼります。

スマホに依存させないために、どのような対策を行えばいいのでしょうか。

脱スマホ依存 ~自治体の取り組み~

2016年、兵庫県では脱スマホ依存に向けて「スマホ利用のルール作りを求める」条例改正案が議会に提出されました。
2016年3月に採決予定ですが、罰則は無く自主的なルール作りを促すものです。
この条例では保護者だけでなく、すべての人に努力義務を定めています。

他にもさまざまな自治体で子供のスマホ使用時間を制限する取り組みが始まっています。

以下子供のスマホ使用ルールを定めた自治体の一部です。

愛知県刈谷市:小中学生 午後9時まで
岡山県:小中学生 午後9時まで
香川県:小中学生 午後9時まで
福井県:午後9時まで
静岡県PTA:小学生 午後9時まで 中学生 午後10時まで

県内でルールを設けて適切な使用を呼びかけています。

脱スマホ依存 ~民間の取り組み@nifty~

@niftyでは脱スマホ依存に向けて開いてから閉じるまでの時間を計測し、事前に使用時間を設定するとその時間を超えたら教えてくれるというアプリを提供しています。
また、1日に何時間スマホを使ったかを一目で分かるというアプリもあり、使いすぎを防ぐ狙いがあります。
スマホに夢中になっている間は、自分が何時間使ったのか分からず、思った以上に時間を費やしていることも多いですよね。
例えば、4時間スマホに時間を使ってしまっていたとしたら、その4時間を他のことに仕えたのではないかと、使用時間を振り返るきっかけになるのです。

脱スマホ依存 ~家庭での場合~

子供がスマホを持つうえで、ルール作りをする家庭が増えています。

・部屋には持ち込まないでリビングには持ち込まない。
・食事のときはスマホを扱わない。
・使う時間は9時まで。

買い与える前にきちんとルールを作り、守れなければ没収する、といったペナルティーもきちんと決めます。
ルール作りで重要なのは親が勝手に決めるのではなく、子供と一緒に話し合ってお互いに納得することです。
また、子供にはルールを作っておいて親はずっとスマホを扱っているというのも子供の不満を招く要因にもなります。
親も守って手本となるよう心掛けていく必要があるのです。

スマホ依存対策の効果と今後

自治体も含め対策は各地で行われていますが、成果は出ているのでしょうか。

スマホを持たせる上で、ルールを話し合ったという家庭の割合が増えている一方、使用時間については長時間使用している小中学生もいるのが現状です。

急速に発達した携帯電話やスマホ。
一定の効果は感じていても課題は多く残っています。

スマホ依存は重度になると昼夜が無くなり、朝が起きれなくなって学校にいけなくなり、学校に行っても集中できずに成績が落ちる、積み重なって引きこもりになるといったことも実際に多く起こっています。
ですが、強制的にスマホを取り上げてしまうと、子供がパニックになったり、家庭内で物を壊したりという事件になることもありうるのです。
大人から一方的に言うのではなく、子供たち自身が考えて行く必要があります。
大人は、子供たち自身が考えることのできる環境を作ることが重要になるのです。

脱スマホ依存のためには今後は条例やルール作りだけでなく、どれだけ子供たちの意識を変えることができるかが鍵となってきそうです。

引用-TBS系(JSS)

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プロフィール(当メディアの運営者 兼 筆者)

保育園協会の園長から「ITで保育業界を変えたい」と相談を受け、保育士と協力し合い、保育以外の業務を自動化し、保育士が保育に専念できる環境を創り上げる。

そして、保育の現場で子ども達の個性=無限の可能性を育む環境に関る中で、大人社会でも同様のことはできないかと考え始めたところ、「こどもも大人も凸凹(違い)を認め合える社会」の実現を目指すNPO法人オトナノセナカに出会い参画する。

現在はNPO活動と並行して、フリーランスエンジニアとして自分が得意とする「IT」x「教育」x「子育て」の分野を中心に活動を開始する。様々な人がお互いを認めて高め合い、創造性が渦巻く楽しい世界を目指して。

プログラミングレッスン・教室、IT研修・教育、ITコンサル・マーケティング、IT(技術)相談・支援、システム開発(WEB・スマホ)、保育園IT化、子ども・子育て関連事業など