子供とプログラミング教育 ~論理的思考力を身に付け、プログラミングを学べる知育玩具「Cubetto」~
プログラミングが学べる知育玩具「Cubetto」をPRIMOが発売予定
海外玩具メーカーPRIMOが発売を予定している「Cubetto」という玩具は、なんとプログラミング(プログラム)が学べる知育玩具(おもちゃ)です。
※後述しますが、この玩具は皆さんが一般的にイメージされる「プログラミング」を直接的に学ぶわけではなく、「プログラム」という概念を学び、論理的思考を鍛えるような知育玩具です。
(現在、KICK STARTERにて支援を募集中)
プログラミング(プログラム)というと、以下のイメージのように、パソコンとモニタがあり、キーボードを使い、カタカタ入力して作るイメージがあるかと思います。
実際の仕事で行うプログラミングとしては確かにそうではあるが、そもそも「プログラム」という言葉の定義(英語の意味)は、
- 予定(表)、日程、計画
- 講義要目、課程、学習計画、カリキュラム
- 〔演劇や演奏会などの〕プログラム、演目一覧
- 〔テレビやラジオの〕プログラム、番組一覧
ということであり、要は「事前に決められた仕様(ルール・流れ)に沿って動く・動かすこと」自体をプログラムと言います。
例えば、運動会をイメージして頂くと分かりやすいかと思いますが、運動会で競技種目の流れのことを「プログラム」と言いますよね。
そして、当日はその「プログラム」に従って順次競技種目が行われていきます。
また、こういった「プログラム」をする(作る)作業自体を「プログラミング」と言います。
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子供が遊んでいるうちにプログラマーに!? ~積み木でプログラミング~
上記で「プログラム」とは「事前に決められた仕様(ルール・流れ)に沿って動く・動かすこと」と書きましたが、「Cubetto」は玩具(おもちゃ)で「プログラム」を実現するための知育玩具です。
そして、「Cubetto」では、パズル版に指定の命令が組み込まれたブロックをはめ込んでいくことで「プログラミング」を体験することができるようになっています。
知育玩具「Cubetto」でプログラミングが学べる仕組み
以下のように、「Cubetto」は、見た目は積み木のような「パズルボード」と色が付いた「ブロック」、車輪が付いた「木の車(箱)」で構成されています。
仕組みとしては、まず各ブロック自体に以下の仕様(動きの命令)が事前に組み込まれています。
- 緑色のブロック:前進
- 黄色のブロック:左へ90度回転
- 赤色のブロック:右へ90度回転
- 青色のブロック:事前に決めた複数の動きをまとめて実行 ※プログラミングの世界では専門用語で「関数」と呼びます。
そして、これらのブロックをパズルボードの(A)の場所に順番にはめ込んでいき、(C)のボタンを押すと、(以下の図でいくと画面の左下のブロックから)順次、ブロックが持つ動きの命令に沿って、車輪が付いた木の車が動いていくというものです。
※(B)の部分が、青色のブロックを使うために必要な「関数」という部分ですが、今回は説明は割愛します。
例えば、「緑」→「緑」→「黄」→「緑」→「赤」→「緑」の順番にブロックを置いた場合は、2回前進した後、左へ90度回転して1回前進、最後に右へ90度回転して1前進して停止、という流れで動きます。
子供がボード上に並べたブロックの指示どおりに動きます。
以下は、実際に子供が「Cubetto」を使ってブロックでプログラミングをしてプログラムを完成&実行している動画(遊んでいる風景)です。
遊んでいるだけで「論理的思考力(ロジカルシンキング力)」が身に付く知育玩具
こういった所作というのは一般的に「プログラミング脳」すなわち「論理的思考(ロジカルシンキング力)」が身に付くと言われています。
そのため、「Cubetto」は子供は遊んでいる内に自然にプログラミングの考え方に馴染んでいけるような配慮がされた知育玩具かと思います。
お仕事でプログラムをしているSEの方は、確かにと思う部分はあるのではないでしょうか!?
(私は思いました。)
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「Cubetto」は3歳時以上を対象としたプログラム(プログラミング)を体験できるコーディングキット ~モンテッソーリでも承認~
Cubettoは秀逸な視覚的プログラミング言語とも言えます。
そして、視覚的なだけではなく、手で触れてプログラムを作ることができます。
そのため、子供達にとって、おそらく説明不要で誰からも教わらず、直観的・自主的に学んでいけるプログラム用のコーディングキットとも言えます。
なお、当玩具「Cubetto」は、独特な遊具を使って感覚教育を重視するモンテッソーリメソッドでも承認されていると言われています。
ただ、好きこそものの上手なれという言葉があるように、プログラミングも楽しんで学ぶことが何より一番の上達への近道です。
そして、Cubettoは、子供にとって「プログラミングはとても面白いものだ」と、遊んでいる内に気づいたらそれを自然に教えてくれる玩具(おもちゃ)であると言えます。
引用-KICK STARTER
子供用プログラミングの本
[ママとパパのための]こどもプログラミング読本 ――「未来をつくる力」を育てる
こちらの本では、プログラミングで子供のどういった能力が養われるのかが主に書かれています。
(具体的なプログラミングの方法は載っていません。)
ただ、本の最期に付録的な位置付けで「スクラッチ」という子供用に特化したプログラム言語の使い方(プログラミングの方法)は載っています。
10才からはじめるプログラミング図鑑: たのしくまなぶスクラッチ&Python超入門
こちらの本では、「スクラッチ」と「Python(パイソン)」という2種類のプログラミング言語に関する作り方が載っています。
上記でも記載したとおり、「スクラッチ」というのは子供用に特化したプログラム言語でキーボードを使わずに、マウス操作だけでプログラム(プログラミング)を体験できるものとなっています。
こちらを体験することで、いわゆる「論理的思考力」や「問題解決能力」が鍛えられ身に付くと言われています。
以下、スクラッチの紹介動画です。
最近話題のロボットプログラミング
ロボットプログラミングが学べる本です。
最近では学校の夏の自由研究課題として、子供達がロボットプログラミングを体験できる教室やイベントが各地で実施されるようになってきていますね。