脱スマホ依存、病院治療に注目 ~増える若者のスマホ依存症~
若者とスマホ依存症の現状
2016年現在、20代がスマホを所持している割合は94.1%にも上ると言われています。
そんな中、問題になってきているのがスマホ依存症。
スマホ依存の割合は疑いも含めて2008年は271万人と言われていましたが、2013年には421万人とわずか5年で1.5倍に増えており、今も増加していると言われています。
スマホに依存していると自覚していてもやめるにやめられず、日常生活に支障が出るという若者が増えています。
スマホ依存症とは
スマホを使うことにより生活の中に支障が出るとはどのような状況でしょうか。
状況はパソコンによるネット依存やゲーム依存等と同じです。
深夜までスマホを扱い続けることで睡眠が十分にとれず、学校の成績が落ちたり、留年したり、仕事に集中が出来なかったりする状態が続く事です。
ただし、パソコンによるネット依存やゲーム依存は部屋に引きこもる傾向があるため、家族や周りの人々が気づくことができる環境にありましたが、スマホは持ち歩けるためスマホ依存だと本人も周りも気づかないことが多くあると言います。
食事中もスマホを手放さず、トイレやお風呂に行くときも持っていくようになるとスマホ依存の疑いがあるかもしれません。
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スマホ依存症の治療方法 ~脱スマホ依存に向けて~
スマホ依存から脱却するには病院に通い治療をすることも一つの手段として有効になっています。
では具体的にスマホ依存の治療は病院でどのように行われているのでしょうか。
今回は神奈川県にある国立病院機構で行われている治療の一部を紹介します。
国立病院機構「久里浜医療センター」におけるスマホ依存症の治療
久里浜医療センターは国立の病院で初めてネット依存外来を開設した病院(センター)です。
今までにも700人以上の人が受診しており、特に若者の割合が多いと言います。
治療は問診が中心で、医師から出される課題をもとに少しずつスマホから遠ざかるようにしていきます。
課題はその人の状況や生活状態によって判断されます。
・夜12時から朝6時までは睡眠をとる
・仕事や学校の無い日はスマホ禁止
・自宅のリビングではスマホを扱わない
このような課題を与えます。
ここでは強引にスマホを取り上げることはしません。
強引にスマホを取り上げてしまうと、何にも意欲がなくなり無気力状態なる等精神的な反応が出てくると言います。
少しずつスマホを遠ざけていき、同時にスポーツの課題を与えます。
これは運動療法と言われスマホから離れ、体を動かす喜びを知ってもらいます。
運動により体力をつけることはもちろんですが、睡眠も十分にとるようにすることで深夜までスマホを使う状態から脱却することもできるといます。
小中学生にもスマホが浸透していることに比例してスマホ依存になる年齢も低年齢化しています。
小学生やその親から病院に相談に来ることもあるそうです。
病院に抵抗のある子どもや親もいるかもしれませんが、日常生活に支障が出た場合もしくは出る可能性がある場合、病院(専門医)に相談し的確な治療をすることが、その先の生活を充実したものになるのではないでしょうか。
脱スマホ依存(スマホ依存症の治療)の選択肢の1つとしてご参考下さい。
引用-news every