3.11東日本大震災から5年 ~震災への対策、広がる企業の取り組みを追う~
震災と企業と技術力
東日本大震災から間もなく5年となります。
この5年多くの企業が被災地の支援に力を注いできました。
こうした活動を続けるとともに大災害が起こった時に備えて被災地を支援する技術やシステムを強化しようとする動きが目立ってきています。
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震災対策への取り組み ~その1:グーグル:人と企業と仕事を繋げるサービス「パーソンファインダー」「イノベーション東北」~
グーグルは、東日本大震災で地震発生から2時間後に安否情報確認サービスパーソンファインダーを提供しました。
その後もイノベーション東北という被災地の企業とボランティアを繋ぐサイトを立ち上げ、人と企業とを結び付けてきました。
支援を必要とする被災地の企業が登録事業者となり、支援できるボランティアがサポーターとなって復興の手助けを続けています。
グーグルはこの5年間で培った知見を活かしインターネットを通じた長期的な復興支援を続けていくとしています。
インターネットを通じて繋がりのなかった人々が繋がることで新しい変化を起こし、復興に新たな可能性を生み出せると考えています。
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震災対策への取り組み ~JALとイオングループ:緊急支援物資の輸送~
災害に備える新たな取り組みとして、JALとイオングループは有事に緊急支援物資を協力して輸送する覚書を締結しました。
イオングループでは、これまでにも災害時に物資を空輸してきましたが、東日本大震災の際には被災地に届くまでに2日かかっていました。
覚書の締結後、大阪の直下地震を想定した演習が羽田空港で行われ、7時間で対岸の徳島空港に到着することができたと言います。
災害時、非常に重要な物資の支援がJALとイオングループの覚書の締結で初動対応が迅速にできることになります。
震災対策への取り組み ~並木精密宝石株式会社:作業支援ロボット~
並木精密宝石株式会社が岐阜大学とともに手掛けたロボットが内閣府でお披露目されました。
東日本大震災では、様々なロボットが歴史上初めて使われましたが、出来ることが限られているという課題も残ったようです。
今回お披露目された手のような形のロボット多指ハンドは細かい動きができることを始め、50㎏以上のものを持ち上げるパワーもあります。
多指ハンドは今までにも人間の作業の代替を目的として様々な分野で開発がすすめられてきましたが、単純作業に限定されている上バッテリーのもちも良くないという点で課題がありました。
この多指ハンドは低消費電力での駆動に加え高出力磁力モーターを備え、指本数と配置を自由に変更出来るようになっています。
そして物を掴んだままもし電源が切れてしまっても、掴んだままでいることができるという特徴があります。
人形型ロボットに取り付け、災害現場で物を動かしたり重いバルブをひねって空けることができるようになり、人間の行う作業をロボットが代替することが期待できます。
このように、様々な企業が協力し技術を提供し今後を見据えて技術やシステムを強化しています。
引用-WBS