注目する制度・福利厚生まとめ ~面白い・ユニークな環境(企業)~
面白い・ユニークな制度・福利厚生がある企業について調べた内容です。(2015/9/2時点)
特にベンチャー企業では多いですね。
まさに企業の特色・文化が出る部分だなと思います。
周囲にいる人を楽しませるものもあれば、休暇や支援金など様々なものがあります。
(一昔前では考えられないようなものが多々ありますね。)
ただ、今回調べた制度・福利厚生に関して、単純に面白い・ユニークなだけというものではなく、その裏に隠された意図・狙いがあるものをピックアップしてみました。
着ぐるみ福利厚生、サプライズ休暇:株式会社ギャプライズ
着ぐるみ福利厚生
行事だけでなく、業務中の着用が認められているというもの。
組織・チームの雰囲気づくりとして明るい雰囲気は重要ですが、確かに明るくなりますね。
ちなみに、当企業の担当者の方から聞いたことがあるのですが、この制度(というか着ぐるみを着る風習)は元々、社員の制度として開始されたものではなく、起業した当時、営業手法の1つとしてお客様の興味・関心をひくために打合せで出ていたことが発端だとか。
着ぐるみが変わればムードも変わる。
ギャプライズでは着ぐるみをたくさん用意してあり、仕事中の着用が認められています。気分を盛り上げたいときや、周りにオーラを出したいときに自由に使うことができます。また、落ち込んでいるメンバーにあえて声をかけるのではなく、隣で着ぐるみを着て無言の優しさを送るのも弊社の文化です。
そして、ギャプライズでは、結婚式の2次会や、パーティー等のような、 「人を喜ばす事」を特に推奨していますので、イベントごとに、 使いたい場合も申請を出せば利用可能です。
引用-株式会社ギャプライズ
サプライズ休暇
こちらも面白い制度・福利厚生ですね。
着ぐるみと同じく、根底にあるのは自分のためではなく、「周りにいる人のために」という、とても良い制度だなと思います。
これは仕事でも共通して言える大切な部分ですね。
ギャプライズでは、「人を喜ばせる」事を推奨していますので、「誰かを本気で驚かせて喜ばせたい!」という人の平日の準備のために、サプライズ休暇というものを設けています。 まずは、社内で「この人をこんな風に喜ばせたい」という プレゼンを行ってもらい、その想いがチームに伝われば通常に支給される有給休暇とは別に、有給休暇が支給されます。
引用-株式会社ギャプライズ
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まかないプロジェクト:株式会社TIMERS
当社は起業したばかりの社員5人のベンチャー企業ですが社員食堂があります。
ただ、実際に社内に食堂があるわけではありません。
提携する飲食店を「社員食堂」として利用しており、そこで毎日「まかない」を食べることができます。
ただ、そのアプローチ方法がとても秀逸で直接的に提携料金としてお金を払っているわけではなく、「技術」と「まかない」を物々交換をしている点。
(当社は飲食店のwebサイトのリニューアル・管理を代わりに対応)
発想の転換というか、ある意味シンプルというか、物々交換というのは、そもそも営みの原点。
こういった発想の転換次第で、起業したばかりの会社でも社員食堂がを持てるということを気づかせてくれます。
技術とまかないの「物々交換」
なぜ彼らは社食を持てたのか。言ってしまえば仕組みは簡単。TIMERSが飲食店のウェブサイトを制作/リニューアルする代わりに、飲食店からまかないを無償で提供してもらうのです。いわば「できること」の物々交換。
引用-ライフハッカー
ただ、この「まかないプロジェクト」の本質的な目的は別にあるとのことで、以下引用にあるとおり、『「地域コミュニティといかに接点をつくるか」を発端として、プロジェクトを組み立てました。』とのこと。
素晴らしいです。
TIMERS流の「地域と企業の結びつきを考えた実験」であることが見えてきました。
ただお金を払ってお昼ごはんを食べるだけでは、お店とは何もつながりを持てない。もっと関係性を持って、お互いの「顔が見える」ようにしたかったんです。僕を含めTIMERSには地方出身者もいますが、地方には残っているそういう付き合い方が、東京ではなかなか難しいと感じた。それもあって、飲食店を含む地域の人たちとのつながりを生みたいという考えが前提にありました。「地域コミュニティといかに接点をつくるか」を発端として、プロジェクトを組み立てました。
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グラム売りダイエット:株式会社Saltworks
最近は社員の健康に着目した制度・福利厚生が色々と出てきていますが、これは面白いアプローチですね。
以下の観点で「社員の自発性(能動性)」に訴えかける仕掛けにしている点が面白いです。
- 社内で宣言をすることで自分を追い込む。(有言実行)
- 頑張った分がお金でフィードバックされるので明確かつモチベーションにも還元される。(健康にも良い=会社にもメリット)
- リバウンドに対する罰金があるということで(更にリバウンドの場合は1.5倍)更に追い打ち。
社内でダイエットを宣言したら、グラム1円から会社が「体重」を買い取ります。
3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月コースがあり、それぞれグラム単価が1円/g、5円/g、10円/g。
毎月20日に体重を測定し、マイナス分から金額を算定。ただし、期間内にリバウンドしていたら、増加分を1.5倍で買い戻していただきます。(但しドクターストップの場合はこの限りではない)
リバウンド罰金は、花見や観楓会、新年会などでみんなで使います。
引用-グラム売りダイエット:株式会社Saltworks
アイデア休暇制度:株式会社ノバレーゼ
嘘でもOKというのがとても面白いアプローチですね。
相手を笑わせたり楽しませるユニークな理由で休暇を取得できる(1日/1年)
引用-株式会社ノバレーゼ
ただ、その根底にあるのは社員の「感動偏差値」を上げるための社員教育の一環。
仕事というのは基本、「相手の期待値を超え続けていくこと」だと思います。
そのためには徹底的に相手のことを考え、相手が想像している以上のことを、的確・着実に実行する必要がありますが、この制度はそういった点への狙いがあるようです。
私どもは一生に一度の式典を感動させる仕事に従事しています。
自分達が感動できないのに人を感動させることは出来ません。上司や他のスタッフを喜ばせられるストーリーをつくることができるか、という鍛錬の意味合いもあります。その先にあるのは社員教育
「アイディア休暇」は社員教育の一環でもあるのだ。従って、ただ「面白い」だけでは申請は通らない。申請者のキャラクターや上長の嗜好、申請時の文章、添付画像などが、緻密に計算されていることが、申請通過のポイントとなってくる。
引用-株式会社ノバレーゼ
プロポーズ休暇:パートナーエージェント
「人と幸せなことを共有するとその幸せは2倍に、悲しいことを共有すればその悲しさは半分に」
というのがありますが、この制度はまさにそういった点に着目した制度だなと思いました。
恋人にプロポーズする際に休暇申請が可能。ただし事後報告の義務あり!
従業員が彼氏や彼女にプロポーズすると決めた日を申請するとその日は丸1日の休暇が会社公認で取れる制度を設けている。ただし、後日プロポーズ結果を会社に報告しなければいけない。プロポーズが成功したならば従業員でお祝いをし、もしもフラれた場合は従業員が励ましあうという制度。
引用-パートナーエージェント
また、以下にもあるように、こちらの制度・福利厚生は社員の成長及び企業文化の醸造の点も担った社員教育の一環でもあるようです。
大切な人を思いやる愛情の大切さを伝えるエージェントとして、自らその愛情を体現することの大切さを企業全体として考える理念に基づく。
デート支援金:コントロールプラス株式会社
「東京から離れたkm数×100円」が支給されるとのこと。
※ただし、1か月3,000円まで。
※事前の申請と事後のレポート提出が義務づけ。
制度の観点としてうまいなと思ったのは、
- レポートの内容は同社が提供するデートスポットのクチコミ情報サイト「デート通.jp」に掲載されること。
- (休日に家でダラダラしてクリエイターの感性を鈍らせず)「出かけた方がお得」とさせて外で感性を磨かせる。
と、会社のコンテンツにも使えて、社員の感性も磨けてと一石二鳥である点。
B活:株式会社オールコネクト
会社のブランディングに繋がる活動を行った社員に支援金を支給する福利厚生です。
社員の社外(業務外)での活動というのは、意外とその会社のブランディングに繋がります。
自分もよくIT関連の社外勉強会に行くのですが、勉強会で登壇しているのは人の所属している会社とか調べてしまいますしね。
(かつ、そのプレゼンの内容や社員さんが優秀な場合=会社も優秀な人が多いのかなとか、つい思ってしまいます。)
本人の自己研鑽にもつながるのでとても良い制度ですね。
B活(会社のブランディングに繋がる活動を支援)
引用-株式会社オールコネクト
つぶやき決済:スパイシーソフト株式会社
技術書の購入やカンファレンスの参加など、稟議・承認を上げるのってちょっとひと手間ですよね。
本当は買いたい・行きたいけど、まあ手間だしいいや・・、となってしまうのは、会社としても非常にもったいないです。
会社(組織)は結局のところ人の集合体なので、人が成長しなければ会社も成長しない。
なので、手軽にこういったことができる仕組みを設けているのは良い取り組みですね。
つぶやき決済制度は、技術関連書籍の購入、業務時間中のカンファレンスの参加など、twitterの社長アカウントにtweetすれば即検討・即決済される制度です。
引用-スパイシーソフト株式会社