組織力・チームワーク力の向上 ~モチベーションが高くなる環境を作ること~
モチベーションが高くなる環境を作ること
社員(部下)の主体性や当事者意識・責任感を育てたいというのは、どの組織も同じかと思います。
それに関して、今回見た記事はとても良くまとめられていたので以下抜粋して紹介します。
(そもそも原文を見てもらった方が良い。)
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「喉の渇き」こそが部下を鍛える ~モチベーションが高くなる環境を作る方法~
「喉の渇いていない馬に無理やり水を飲ませることはできない。」
「しかし、喉を渇かせることはできるし、喉が渇いた後に水を与えることもできる」『 Behavior(行動)= Personality(個人の資質)× Environment(環境)』
「目標達成をしたい」と思いたくなるような「環境」を作ること
引用-日経ビジネス
まさにそのとおりですね。
勉強を嫌がる子どもに親が一方的に「勉強しなさい」といっても反発されて逆にやる気を削ぐのと全く同じですね。
まずは自ら「やりたい」と思わせることがキーになります。
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どうすればモチベーションが高くなる環境を作れるのか
では、どうやったら自ら「やりたい」と思うようになるのか。
それについても以下のようにまとめられていました。
- 個人の「人生のビジョン」(ワクワクする未来像)を描き、チームビジョンとの重なりを部下と一緒に探す
- ビジョン実現に向けての中間目標を設定し、その達成度を測る指標を定める
- 指標をリアルタイムに測定し途中経過を随時フィードバックする(「見える化」する)
- 週に1回メンバーと1対1で面談する。その際に部下をチェックするような取り調べ尋問をやらない。部下からの質問を待ち、それを支援する。部下が主役の面談とする
- 日常のあらゆる場面で部下一人ひとりを主役にする。自分は脇役に回る。会議の進行、意見を言う順番などあらゆる場面で部下を立て、自分は支援に回る
- 指示命令をやめ、質問をし、ヒントを与えて部下に自分で決めさせ、責任を持たせる
- ナレッジを物語形式で流通させる。同僚、後輩の成功事例、エピソードを感動的な物語にして文章や朝礼で頻繁に数多く流通させる。それにより「オレも頑張るぞ」という心理的刺激を与えると同時に成功のノウハウ共有を同時に行う
- 成果があがれば誉めるという「成果承認」だけでなく、ただ存在するだけでも部下を認める「存在承認」を行う。具体的には部下を常に見守り、見守っていることを言葉で伝える。部下の小さな変化を肯定的にフィードバックする。
フィードバックの5段階
たとえば部下の仕事が締め切りに遅れている場合、5種類のフィードバック方法がある。
- 第1段階:事実のフィードバック
- 「締め切りを過ぎているけど報告がきていないよ」
- 第2段階:主観のフィードバック
- 「締め切り過ぎても報告がない。待ち遠しいなぁ」
- 第3段階:評価のフィードバック
- 「締め切り過ぎても報告がない。だらしないぞ」
- 第4段階:提案のフィードバック
- 「締め切り過ぎても報告がない。期限を守ったらどう?」
- 第5段階:命令のフィードバック
- 「締め切り過ぎても報告がない。期限を守れよ!」
モチベーションが高くなる環境を作ること、そしてモチベーションを維持できるように(適切にアプローチ)することが大切ですね。
あとは、同じことをやろうとしている社員(部下)であったとしても人によって段階が違うケースがあると思います。
そのため、「部下の成熟度に合わせてやり方を変える」ということも大切ですね。
(あとは、人の性格によってもアプローチ方法を変えること)
社会人になりプロとして第一歩を踏み出すためには、とにもかくにも自ら考え動き出す「主体性」を持つことが大切です。
それを続ける内に、次第に「当事者意識」が生まれ、そして「責任感」へと変わっていきます。
そして、そういった人の集合体である組織ほど強い組織(企業)はありません。
全員が考え・全員が舵を取る、最強の艦となります。
(ただ、全員が好き勝手に舵をとるのは混乱の元なので、前提として共通の理念の元に同じベクトルを向いていることが重要。)